弁護士ゆきこの事件簿

弁護士@東京。気ままに日々の雑感をつづります。いろんなことに異議があったりなかったり。

【ドラマ】「残念な夫。」に見るマタハラ事情

ドラマ「残念な夫。」は終わってしまいましたが、いずれ書くかもと言いつつ書き残していた「マタハラ」について。

 

最近、「マタハラ」=「マタニティハラスメント」という単語がいろんなところで飛び交っています。

それは単なる「流行」などではなく、裁判例厚労省の通達等も出るなど、大きな社会問題となっているといえるのではないでしょうか。

 

時期近ければ「マタハラ」 妊娠・出産と解雇・降格で厚労省 :日本経済新聞

最高裁は昨年10月、妊娠した女性が勤務先で受けた降格処分が男女雇用機会均等法に違反するかについて「本人の合意か、業務上の必要性について特段の事情がある場合以外は違法で無効」と判断。労働者本人が同意している場合など例外を除き、妊娠を理由にした職場での降格は、原則として違法とする初判断を示した。

 厚労省はこの判断を踏まえ、改めて全国の労働局に向けて通達を発出。ガイドラインとして、同法などのより厳密な解釈を提示した。

 

ドラマ「残念な夫。」で、ヒロインの知里が、仕事に復帰しようとしたときのこと。

元・上司は、知里を積極的に勧誘していました。

ところが、いざ子どもが病気になると、露骨に迷惑な顔をされていました。

そして、最終的には、「やっぱり仕事は無理だよね」と復帰を断念した知里。

この結末は働く女性の端くれとしては、「ちょっと残念だったな~」というのが率直な感想です。

できれば、「苦労しつつも会社の中で受け入れられていく」という展開になってほしかったな、と。

 

もちろん、子どもがいるから当然に会社や他の人に迷惑をかけて許される、というスタンスでは理解はされないと思います。

小さな会社では一人が欠けることで多大な影響が生じてしまうことも少なくありません。

一方で、妊娠には時間的なリミットもありますし、完全にコントロールできるものでもありません。

子どもの体調もコントロールすることはできません。

早く復帰しないと居場所がなくなってしまうのでは・・・という不安も感じることもあるでしょう。

 

対策としてよく言われていることをまとめると

●妊娠・出産により人手が不足することになる場合には、人員を補充できる仕組みを。

(=他の社員らに過度の負担が生じないようにする)

●妊娠・出産により一定期間休暇をとっても、不利にならないような仕組みを。

(=本心ではまだ復帰をためらう人が無理して復帰しなくても済むようにする)

●育児休暇を男性がとることも当然、という意識へ。

(=男女は平等だ、という意識を育児の中にも根付くようにする)

●妊娠・出産だけでなく、介護などを必要とする方にも適切なサポート体制を。

(=妊娠・出産だけを特別扱いするのではなく、サポートが必要な人には適切なサポートができるようにする)

などでしょうか。

 

もちろん仕組み作りなどは個人事業主や小さな会社ではなかなか難しいことだとは思います。

弁護士の間でも「マタハラ」問題はありますしね。

 

それでも、せっかく「マタハラ」問題がクローズアップされているのですから、

社会全体で皆が気持ちよく働ける社会を作っていくためにも、

これを機に、それぞれの立場を思いやり、少しずつでも前に進んで行けたらいいのになあと思います。

 

 

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