弁護士ゆきこの事件簿

弁護士@東京。気ままに日々の雑感をつづります。

【講演】女性活躍推進の動き

お誘いをいただき、内閣府男女共同参画局長である武川恵子さんの講演をお聞きしました。

 

テーマは「女性が輝く社会を目指して」。

 

これまで「女性活躍推進!」というスローガンはよくテレビ等で耳にするものの

具体的な背景等は認識していませんでした。

 

今回は、数字や事例など様々なデータを駆使して、網羅的に女性活躍に関する動きについて具体的に解説をしてくださったので、とてもわかりやすかったです。

 

ちょうど昨日、女性活躍推進法案が衆議院で審議入りしたようです。

女性活躍推進法案が衆院審議入り 企業目標義務付け :日本経済新聞

企業や自治体に女性の登用目標の設定を義務付ける女性活躍推進法案が22日の衆院本会議で審議入りした。国と地方公共団体、民間企業に女性の採用比率や管理職比率などいずれかの項目で独自の目標設定を義務付ける。昨年の臨時国会で審議入りしたが、衆院解散で廃案となった。

 

これまで男女雇用機会均等法はありましたが、そこからさらに進んだ「ポジティブアクション」(※)を、という動きですね。

 

(※)ポジティブアクション:一般的には、社会的・構造的な差別によって不利益を被っている者に対して、一定の範囲で特別の機会を提供することなどにより、実質的な機会均等を実現することを目的として講じる暫定的な措置のこと(内閣府男女共同参画局HPより)

 

「女性だから」という理由だけで「正当な評価」を受けないことは許されないものの、

かといって、「女性だから」という理由だけで女性が得をして男性が損をするというのであればなかなか理解は得られないと思います。

 

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とりあえず比率を上げる、という「形」から整えることにも意味はあると思いますが。

たとえば、フランスでは、小選挙区で、男女ペアでの出馬という制度が導入されています。

世界初!! フランスで男女ペアの選挙戦 - NHK 特集まるごと

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ご講演では女性の活躍推進を進める理由として、様々なデータが示されていました。

例えば

  • 女性の活躍推進が進む起業ほど経営指標がよく株式市場での評価も高まる
  • ワークライフバランスにとりくむ会社のほうが業績がよい

というデータがあるようです。

景気の活性につながるなら、男性にとっても女性にとってもハッピーなことですね。

 

一方で、少子化の問題もあります。

子を持つ母としては、「女性活躍推進とか言うなら、とにかく保育園整備してよー」「働きたくても働けないよ」という声も大きいと思います。

東京都内でも、激戦区では保育園の開設等で努力されていることはよく分かりますが、まだまだ足りていないエリアも多い。

 

また、「父親が家事育児を分担してくれないと働きながら二人目なんて育てられないよ!」という声も聞きます。

  • 父親が家事育児を分担する時間が長い家庭の方が、二人目、三人目が生まれる可能性が高い

ということも数字で出されていました。

 

そして、女性の有業率アップと少子化解消を同時に果たしている国もある、とのことでした。

 

女性が活躍して会社の業績アップ!

夫婦が家事育児を分担して家庭円満!

少子化解消!

となれば、男女問わず多くの人にとってハッピーですね。

 (というのは単純すぎますかね。)

 

 

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