【弁護士】行動の裏にある価値観を考える
中村元弥弁護士が紹介されていた以下の記事。
「行動の裏には、その人の価値観がある」
ということを知っていなければ、人間関係がうまくいかないことをわかっていたほうがいい。
「最近の社員は、メール1本で退職を伝えてくる」
私も、顧問先の会社さんからそれに近い相談をいただいたことはあります。
それについて、「最近はメール文化だからそれでいいと思っている」ということは考えても、この記事に書かれているような視点まではありませんでした。
「彼らは、悪気も何もないよ。それが当たり前だと思っているよ」
「どうして?」「だって、彼らは、就職活動で必死でエントリーシート書いて、企業の会社説明会に行って、がんばってアプローチしても、メール1本で落とされる経験をしているんだから。メール1本で休んだり、会社を辞めることが悪いことだと思うはずないじゃないですか」
「その行動はどのような価値観に基づいているのだろうか」ということを考える力。
弁護士の仕事にも、この力、とても重要だと思います。
弁護士は、依頼者の利益を守ることが最大の仕事です。
でも、民事事件であれ刑事事件であれ、ただ依頼者が言うことを伝書鳩のように裁判所や相手に伝えることしかしないなら、弁護士に依頼する意味はないと思っています。
証拠等を見て、時には依頼者を説得することもあります。
厳しいことを申し上げることもあります。
紛争のきっかけは、ちょっとしたすれ違いであることも少なくありません。
「あいつはなんでこんなことするんだ!」と憤っている依頼者の方に
「もしかしたらこういうことかもしれませんね」と自分なりの想像を話すことで
「そういう考え方もあるのか・・・」と納得され、裁判になる前に解決することもあります。
裁判になったとしても、和解でお互い納得できる解決につながることもあります。
ケンカをすること自体が好きな方はともかく、
そうでない人にとっては、ちょっどすれ違ったとしても、少しでも仲直りできた方がいいですよね。
依頼者の方が少しでも前向きに進むためのアドバイスができるよう、あらゆる想像力を働かせる力を養いたいです。
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