弁護士ゆきこの事件簿

弁護士@東京。気ままに日々の雑感をつづります。

【刑事弁護】接見禁止の実情  Mr. Ghosn's Ban

カルロス・ゴーン氏の事件に関連して、日本での接見禁止の実情について、フランスメディアで報道されているとのことです。

日本の刑事手続きに疑問の声=ゴーン容疑者勾留「家族と面会できず」―仏メディア(時事通信) - Yahoo!ニュース

刑事事件に詳しい日本の弁護士に取材するなどし、「家族が面会できる可能性は低く、できたとしても15分程度。面会での会話は日本語しか認められない」と報道。仏紙ルポワンは「日本語を話さないゴーン容疑者夫妻にとって非常に厳しい勾留条件だ」と伝えた。 

(なお、ここに出てくる「日本の弁護士」は私ではありません)

 
この問題については、以下の接見禁止撲滅キャンペーンの記事でも少し触れています。 

【刑事弁護】接見禁止撲滅キャンペーン、はじめました。 - 弁護士ゆきこの事件簿

国際的な議論になれば・・・ということで、以下では恥を忍んで私なりの拙い英語で書いてみます。

 

That’s true that the judges often ban the suspects to meet their family who know nothing about the alleged facts.
That’s true that the suspects cannot talk with their family or friends in their own languages because the detention center do not have any staffs who can understand such languages.
That’s true that the lawyers cannot witness interrogations, and both the police and prosecutors do not make a recording of such interrogations in many cases.

Not only foreign clients but also Japanese clients feel horribly alone.
Sometimes, they try to make a false confession because they expect change in above ban.

I don’t know the details about the Mr. Carlos Ghosn’s case.
I don’t know whether or not there are any appropriate reasons why the judges ban him to meet their family.

I do know that my clients feel horribly alone.

 

I apologize my poor English.

 

(言いたいのは以下のようなことです・・・) 

日本では 裁判官はすぐに事件について何も知らない家族との接見を禁止する。
日本では拘置所に外国語を理解できるスタッフがいないという理由で、面会のときに自分の言語で会話することを禁止する。
日本では弁護士は取調べに立ち会うことはできないし、多くの事件で警察・検察は取調べの録音録画もしない。
外国人の依頼者も日本人の依頼者も孤独を感じ、時には家族らと面会できるようになればという思いで、虚偽の自白をしようとすることがある。
ゴーン氏の事件の詳細を知らないし、家族が面会を禁止されるべき適切な理由があるかは知らないけど、少なくとも私は私の依頼者たちがしばしば孤独を感じていることを知っている。

 

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