弁護士ゆきこの事件簿

弁護士@東京。気ままに日々の雑感をつづります。

【書籍】いとうみくさん『羊の告解』

明日(3月6日)発売予定の『羊の告解』(いとうみくさん著・静山社)の見本本をいただきました。

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縁あって、ちょこっと取材協力させていただきました。

同書は、「加害者家族」となった少年が主人公の児童文学です。 

【告解】罪を告白し、神に許しを求めること――。
しかし、父が犯した罪は中学3年生の息子が思っていた以上に重かった。人を殺した父は、そしてその息子は、許されることを願ってもいいのだろうか……。ある日突然「加害者家族」となった少年の、再生とゆるしの物語。

   (静山社ホームページ紹介文より)

「加害者家族」に焦点をあてた本というのは珍しいのではないかと思います。
しかも、児童文学です。

弁護人は、被疑者・被告人の立場になったご本人だけでなく、そのご家族と接する機会も少なくありません。
突然、「加害者の家族」として見られるという立場に立った方は、しばしば、自分がやってしまったことのように(あるいはそれ以上に)苦しんでいらっしゃいます。
時には、周りからご家族自身が責められ、さらに苦しむこともあります。
子どもがいじめられるのではないか、そんな心配をされる親御さんもたくさんいます。

児童文学でありながら、とても考えさせられる、素晴らしい内容だと思います。
読んでいて、胸が何度もしめつけられました。

「児童文学」というジャンルですが、小中学生の皆さんはもちろん大人の皆さんにもおすすめしたい1冊です。

 

 

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