【刑事弁護】法医学の世界を学ぶ
「刑事弁護フォーラム」(※1)で法医学に関する講義を拝聴しました。
講師は慶應大学の永井恒志先生。
(ドラマ「ゼロの真実」の監修もされていたそうです。)
精神科の先生方とは私自身、司法精神医学会にも所属していることもあり、勉強会などでよくお会いします。
それに比べると法医学の先生とは、あまりお会いする機会はありません。
参加者も非常に多く、関心の高さが伺えました。
(京都や山梨からいらっしゃった先生も!)
永井先生の講義は軽快な口調で笑いをとりながらも非常にためになるものでした。
全体のラインナップは以下のとおり。
①法医学の現状
②司法解剖から公判までの流れ
③鑑定書を読む際のコツ
④損傷所見の読み方
⑤命にかかわるいびき
せっかくなので学んだマメ知識を少しばかり。
- 7人に1人が異状死を迎える。
友達が7人集まればそのうち1人は異状死なんですね。
なんだか複雑な気持ちです。
- 青森では法医学のドクターが頻繁にギブアップしている
そういえば、先日、青森で研修講師をさせていただいた際、ちょうど弘前大学のドクターがいなくなったタイミングで、法医不足を嘆いていらっしゃいました。
青森に限らず、法医学者不足は深刻な問題です。
もし殺されたのにそのことを発見されなかったりしたら本当にやりきれないですよね。
なかなか法医学者が増えない要因には、大学でのポストが少ないことが影響しているようです。そして、ポストが少ない要員は法医学者が少ないから、という悪循環。
ぜひ法医学者の体制は充実してほしいです。
- 解剖に強いのは女性。
修習生のとき、私も解剖を見学させていただきましたが、その際も体調を悪くするのは圧倒的に男性でした。
それがなぜかは科学的に解明されていないそうですが、脳の働きの違いが関係あるのかも、とのこと。
女性は右脳と左脳の動きがスムーズ。それゆえ、冷静に話をしていても、いつの間にか右脳が動きだして感情的になったり。
男性は右脳と左脳はそれぞれ別々に動く。
右脳系で感情的になっているとそのまま感情的だし、左脳系で冷静に話していると冷静なままだし。
(興味深いけど解剖と関係ない気も)
上記はマメ知識編ですが、もちろん本論では、法医学に関する知識盛りだくさんでした。
現在執筆中のものの中には鑑定に絡むものもあります。
今日のお話をしっかり活かして、よいものを作れるよう気を引き締めたいと思います。
といっても、刑事弁護ビギナーズver.2もチーム発足から発刊まで3年かかったので、いつになるか分からないのですが。
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※1 「刑事弁護フォーラム」は、全国の刑事弁護に取り組む弁護士が多数参加する任意団体です。
http://www.keibenforum.net/whatis/
前田祐司弁護士が代表世話人です(3月まで当事務所に所属され、現在は宮崎弁護士会に在籍)。
http://www.keibenforum.net/whatis/daihyou/aisatsu2.html
なお、当事務所の藤原大吾弁護士、久保有希子弁護士、山本衛弁護士が、以下の日時で、刑事弁護フォーラムのゼミで講師を務める予定です。
日 時: 平成27年4月16日(木) 午後6時00分から(2時間程度を予定) 場 所: 弁護士会館5階508ABC
テーマ: 「若手による若手のための若手ゼミ」
「周りに質問できる人がいない」「いまさらこんなこと聞きにくい」など、刑事弁護に悩む若手の皆様に向けてゼミ方式で実施します。
若手弁護士の皆様、ぜひお気軽に出席ください。
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刑事弁護を担当中の弁護士の方からのご相談にも積極的に応じております。
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