弁護士ゆきこの事件簿

弁護士@東京。気ままに日々の雑感をつづります。

【書籍】いとうみくさん『羊の告解』

明日(3月6日)発売予定の『羊の告解』(いとうみくさん著・静山社)の見本本をいただきました。

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縁あって、ちょこっと取材協力させていただきました。

同書は、「加害者家族」となった少年が主人公の児童文学です。 

【告解】罪を告白し、神に許しを求めること――。
しかし、父が犯した罪は中学3年生の息子が思っていた以上に重かった。人を殺した父は、そしてその息子は、許されることを願ってもいいのだろうか……。ある日突然「加害者家族」となった少年の、再生とゆるしの物語。

   (静山社ホームページ紹介文より)

「加害者家族」に焦点をあてた本というのは珍しいのではないかと思います。
しかも、児童文学です。

弁護人は、被疑者・被告人の立場になったご本人だけでなく、そのご家族と接する機会も少なくありません。
突然、「加害者の家族」として見られるという立場に立った方は、しばしば、自分がやってしまったことのように(あるいはそれ以上に)苦しんでいらっしゃいます。
時には、周りからご家族自身が責められ、さらに苦しむこともあります。
子どもがいじめられるのではないか、そんな心配をされる親御さんもたくさんいます。

児童文学でありながら、とても考えさせられる、素晴らしい内容だと思います。
読んでいて、胸が何度もしめつけられました。

「児童文学」というジャンルですが、小中学生の皆さんはもちろん大人の皆さんにもおすすめしたい1冊です。

 

 

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【書籍】マンガ『イチケイのカラス』がリアル

雑誌「モーニング」で連載中の『イチケイのカラス』。
弁護士の間でも話題になっています。
2巻の発売に気づかず、ようやく買いました^^

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1巻でもそのリアルさに驚きましたが、
2巻はさらに現実の刑事裁判を見ているようで、心が痛くなりました。

以下、ネタバレになるので、ご留意ください。

 

 

******

 

このマンガは、1つ1つのセリフに重みがある気がします。
きっとたくさんの調査・取材をされた結果なのだろうと思いますし、
法律監修がしっかりなされている結果なのかもしれないとも思います。

2巻の中で、個人的に、いいなと思ったのは、
 

 「50年後に正しいと思える判断を今しろ

という入間裁判官の言葉です。
これは名言。

すべての裁判官にこういう考えを持ちながら判断してほしいなと。

また、リアルだと感じた1つのシーンは第9話の「弁護人」の姿。

やる気のない弁護人が、安易に被告人の供述調書に同意し、
裁判官の判断で採否を留保して、被告人質問を先行にする、
しかし、弁護人は被告人質問先行の意味を理解することなく、
説教じみた質問だけして、終わっていき、
「寛大な判決を求める」という弁論をする。

ここまででもあまりにリアルでびっくりしましたが、
その後、弁護人が、良い結果が自身の手柄だと思ったまま終わり、
さらには緊急更生保護の手続きへの協力を拒否し、
裁判官からも検察官からも軽蔑されるという・・・。

リアルさと共に、弁護人の姿への強い批判を感じました。

ちなみに「被告人質問先行」については事務所のコラムやこのブログにも何度か出てきていました。

供述調書より被告人質問を | 東京で刑事弁護・刑事事件・裁判員裁判・少年事件なら「東京ディフェンダー法律事務所」

【研修】「尋問をとことん極める」 - 弁護士ゆきこの事件簿



3巻は3月には発売のようですが、「裁判員裁判」がテーマになってくるようです。

これは楽しみ!

 

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【書籍】『刑事弁護人のための科学的証拠入門』のご紹介

事務所HPの方では紹介させていただきましたが、
昨年12月末に、共著本である

刑事弁護人のための科学的証拠入門

が現代人文社より出版されました。

刑事弁護人のための科学的証拠入門

刑事事件は科学的証拠と切り離せません。
たとえば、単純な覚せい剤の所持であっても、覚せい剤に関する鑑定書等が必ず証拠とされます。
電車内での痴漢であれば、手についた微物についての鑑定が行われます。
人が亡くなったら法医学鑑定が行われます。

そうした科学的証拠は、弁護人にとっても理解が困難であり、ともすれば流し読みして終わり、とうことになりかねません。

しかし、実際には「科学的」と言われる証拠にも、多くの問題が含まれていることがあり、それが裁判にとって決定的な意味を持つことがあります。

この本は、「科学的証拠」ののうち、法医学交通事故DNA型鑑定指紋・足跡鑑定薬物毒物鑑定の5つの分野について、入門的な部分を解説するとともに、科学的証拠が問題となる尋問での留意点などを記述したものです。

刑事弁護に注力する弁護士8人で執筆した本ですが、各分野について、専門家の皆様や先輩弁護士、そして後輩弁護士にも貴重なアドバイスをいただきました。

弁護活動をする上で、少しでも役に立つ本になればいいな、と願っております。

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【刑事弁護】接見禁止の実情  Mr. Ghosn's Ban

カルロス・ゴーン氏の事件に関連して、日本での接見禁止の実情について、フランスメディアで報道されているとのことです。

日本の刑事手続きに疑問の声=ゴーン容疑者勾留「家族と面会できず」―仏メディア(時事通信) - Yahoo!ニュース

刑事事件に詳しい日本の弁護士に取材するなどし、「家族が面会できる可能性は低く、できたとしても15分程度。面会での会話は日本語しか認められない」と報道。仏紙ルポワンは「日本語を話さないゴーン容疑者夫妻にとって非常に厳しい勾留条件だ」と伝えた。 

(なお、ここに出てくる「日本の弁護士」は私ではありません)

 
この問題については、以下の接見禁止撲滅キャンペーンの記事でも少し触れています。 

【刑事弁護】接見禁止撲滅キャンペーン、はじめました。 - 弁護士ゆきこの事件簿

国際的な議論になれば・・・ということで、以下では恥を忍んで私なりの拙い英語で書いてみます。

 

That’s true that the judges often ban the suspects to meet their family who know nothing about the alleged facts.
That’s true that the suspects cannot talk with their family or friends in their own languages because the detention center do not have any staffs who can understand such languages.
That’s true that the lawyers cannot witness interrogations, and both the police and prosecutors do not make a recording of such interrogations in many cases.

Not only foreign clients but also Japanese clients feel horribly alone.
Sometimes, they try to make a false confession because they expect change in above ban.

I don’t know the details about the Mr. Carlos Ghosn’s case.
I don’t know whether or not there are any appropriate reasons why the judges ban him to meet their family.

I do know that my clients feel horribly alone.

 

I apologize my poor English.

 

(言いたいのは以下のようなことです・・・) 

日本では 裁判官はすぐに事件について何も知らない家族との接見を禁止する。
日本では拘置所に外国語を理解できるスタッフがいないという理由で、面会のときに自分の言語で会話することを禁止する。
日本では弁護士は取調べに立ち会うことはできないし、多くの事件で警察・検察は取調べの録音録画もしない。
外国人の依頼者も日本人の依頼者も孤独を感じ、時には家族らと面会できるようになればという思いで、虚偽の自白をしようとすることがある。
ゴーン氏の事件の詳細を知らないし、家族が面会を禁止されるべき適切な理由があるかは知らないけど、少なくとも私は私の依頼者たちがしばしば孤独を感じていることを知っている。

 

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【雑談】最近の茅場町グルメ

6月1日、改正刑事訴訟法が施行され、日本版「司法取引」が始まりました。
また、国選の対象事件も拡大されました。
いろいろと刑事弁護的に書きたいことはありますが・・・。 

今日は最近の茅場町グルメ事情について。
というのも、3月に、茅場町に新しい飲食店ビルができたのです。
しかも、なんだかオシャレな雰囲気の。

『GEMS(ジェムズ)茅場町』 3/16オープン! 注目の全レストラン10軒をご紹介 | 美味ごはん

さっそく事務所懇親会で利用させていただいたりしています。

他士業の友人らとのランチ会ではこちら↓の「カステリーナ」さんを利用してみました。

カステリーナ 茅場町 - 茅場町/イタリアン [食べログ]

限定20食のラザニア♪
前菜2つにパンもついて1000円です。

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ワンコインで、とはいきませんが、コスパは良く、なによりおいしいです☆
ついついお昼はコンビニ等で手短に、となりがちですが、他のお店も順次制覇していこうと思います(^^)

 

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【お知らせ】7/10 ロースクール生向けセミナー開催します!

本年度司法試験を受験された方、刑事弁護に興味のある法科大学院生の方を対象に、以下のとおり刑事弁護セミナーを開催します!

■テーマ:「 刑事弁護は面白い! 」
■日 時: 平成30年7月10日(火)午後5時30分(1時間半)
■場 所: 弁護士会館10階 1002号室
アクセス:「霞ヶ関駅」(地下鉄丸ノ内線日比谷線・千代田線)B1-b出口直通

www.t-defender.jp

弁護士が法廷で相手証人を追い詰める。裁判官、裁判員に鋭い議論をして説得する。
ドラマや映画では、そんな格好いい刑事事件の弁護士が登場します。
裁判員裁判が始まり、一般市民の裁判員が理解し説得できるよう実際の法廷でも
そうした弁護士の活動が求められるようになりました。
刑事事件といっても様々な事件があります。そして様々な弁護活動があります。
否認事件もあれば認めている事件もあります。
弁護士は、時に警察や検察と闘い、時に罪を犯した人や家族の方らと向き合います。
刑事事件の弁護士はどのような弁護活動が求められるのか?
刑事弁護のやりがい、魅力は何か?
これから弁護士になろうとする方にぜひ当事務所の刑事弁護人の活動を知って頂きたい、刑事弁護のやりがい魅力を知って頂きたい、そんな思いで今回の企画をしました。

■ セミナー参加希望のご連絡 ■
参加ご希望の方はEメールにてご連絡ください。
1.宛先
 info@t-defender.jp
まで,
2.件名 「刑事弁護セミナーへの参加」
3.本文 ①お名前 ② 法科大学院 ③ 卒業年(ないし学年)
をご連絡ください。

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【セミナー】弁護士ドットコム×季刊刑事弁護「本気で争う責任能力」

弁護士ドットコム×季刊刑事弁護がコラボした刑事弁護セミナー「本気で争う責任能力」で菅野亮弁護士(法律事務所シリウス)と共に講師を務めさせていただきました。

 

セミナー『本気で争う責任能力』の講師を務めました | 東京で刑事弁護・刑事事件・裁判員裁判・少年事件なら「東京ディフェンダー法律事務所」

 

セミナー当日は、
●前半:責任能力に関する基礎知識(担当:久保)
●後半:実際に責任能力が争点となり控訴審心神喪失により逆転無罪となった事件を題材としたケーススタディ(担当:菅野弁護士)
という構成での講義となりました。

昨年後半頃からしばらく研修講師をお休みしていたので、久しぶりの講義でした(^-^;
至らない点だらけだったと思いますが、終了後のアンケートを拝見するとご好評だったようで、ほっとしています。

ちなみに責任能力については、「季刊刑事弁護」93号で特集が組まれています。

www.genjin.jp

(私もささやかに論文を書かせていただいています。)

 

責任能力をめぐる考え方は近年めまぐるしく変化しています。
責任能力が問題になる事件を受けた!という弁護士の方、ぜひご参照ください。

 

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