【手話】聴覚障がいと法律の世界
手話講習上級編を受講することにしました。
私の手話歴は3年になります。
といっても、自治体の手話講習会の入門編、基礎編、中級編を受講しただけで、
しかも、しばらくのブランクもありますが・・・。
初めて手話に触れたのは小学校のとき。
「手話に触れよう」というような学校行事で、体育館に集まり、
外部講師の指導のもとで「手のひらを太陽に」を手話で歌ったことをなぜか今も鮮明に覚えています。
大人になって私が手話を学び始めたきっかけは個人的な理由からですが、
これまでの弁護士の仕事においても、「聴覚障がい」者の方と接する機会はありました。
聴覚障がいを持つ友人も多くいます。
ある刑事事件で面会に伺う前に、依頼者の方に聴覚障がいがあることがわかりました。
手話通訳者と一緒に面会に行くことになりましたが、
自己紹介だけでも手話で行おうと思い、練習しながら面会に向かったのです。
単なる自己満足にしか過ぎないのかもしれませんが、
たどたどしい手話で挨拶してみたところ、
「ニコッ」と笑ってくださった笑顔を今もはっきりと覚えています。
昔、山本譲司さんの「累犯障害者」という本を読んだ際、少なからず衝撃を受けました。
この本は、山本譲司さんが、刑務所内で出会った障がいのある方達の姿などを描いた本です。
もちろん 障がいがあれば必ず犯罪に直結するということではありません。
でも、中には、障がいの存在から、社会に馴染めず、犯罪に手を染めてしまうということもあります。
そもそも聴覚障がい者と一言で言っても、いろんな障がいがあります。
そして、手話を使うかどうかも人それぞれです。
中には、文字をしっかり学ぶ機会がなく、手話もあまり使えないという方は少なくありません。
その「生きにくさ」が犯罪を犯す背景になるとすれば、サポートが不可欠です。
今はまだまだ、たどたどしすぎる手話ですが、
私も何かそのサポートができれば、とささやかに考えています。
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